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おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢う作者:ガブリ・ローデナス小学館Amazon 冒頭、こうはじめる。 『幸せな子供時代を過ごし、これといってトラウマもなければ、さいわい重い病にもかかったこともなく、なに不自由のない人生だったと思うのに、ときどきふ…
光草(ストラリスコ) (Y.A.Books)作者:ロベルト ピウミーニ小峰書店Amazon今回紹介する本も児童文学作品ではあるけれど、私自身も何度も読んでいるお気に入りの小説で、とても想像力をかき立てられる物語なのです。文中、現代では不適切な表現が出てくるとこ…
夢見る人作者:ライアン,パム・ムニョス岩波書店Amazon ラテンアメリカの文化を伝えるすぐれた児童書に贈られるプーラ・ベルプレ賞を受賞(2011年)した本作品は、メキシコ系アメリカ人パム・ムニョス・ライアンによる小説で、南米チリの国民的詩人パブロ・ネル…
海にはワニがいる作者:ファビオ・ジェーダ早川書房Amazon 何年か前に図書館で表紙の絵に惹かれてたまたま手に取った。私にとっては絵本だけじゃなくて一般小説も、表紙の絵によって、まず手に取るかどうかを大きく左右する。もちろんタイトルも気になった。…
アドリブ作者:佐藤 まどか発売日: 2019/10/25メディア: 単行本 主人公のユージは国立音楽院(コンセルヴァトーリオ)に通うイタリア生まれイタリア育ちの日本人。通常の国語や数学などの科目を勉強する後期中等教育校(リチェオ)のほかに、クラッシック音楽…
ピトゥスの動物園作者:サバスティア スリバス発売日: 2006/12/01メディア: 単行本 遅ればせながら、私は最近になってTwitterで知ったこの小説ですが、2006年に出版されて2007年には青少年読書感想文全国コンクール小学校中学年課題図書となっていた本でした…
その時は殺され…作者:ロドリゴ レイローサ発売日: 2000/01/01メディア: 単行本 「恐怖や脅威は、私の小説の主要なテーマのひとつだ。特定の人間に対して感じる恐怖ではなく、見知らぬ環境や状況がもたらす恐怖だ」と帯とあとがきにある通り、よくわからない…
きらめく共和国作者:アンドレス・バルバ発売日: 2020/11/11メディア: Kindle版 たのしそうな印象のタイトルとカラフルでかわいらしい表紙の絵から、YA小説だと思って手に取った。「奇妙な子どもたちは、盗み、襲い、そして32人が、一斉に死んだ。」という帯…
つくられた心 (teens’best selection)作者:まどか, 佐藤発売日: 2019/02/15メディア: 単行本 イタリア語の翻訳も多く手がけている、イタリア在住の作家 佐藤まどかさんのYA(ヤングアダルト)小説。 政府の理想教育としてある学校のクラスに1人、どこからど…
帰れない山 (新潮クレスト・ブックス)作者:コニェッティ,パオロ発売日: 2018/10/31メディア: 単行本 ミラノに住むピエトロは、山好きの両親の下に生まれ、毎年夏になるとグラーナ村で休暇を過ごす。そこで山暮らしの同じ歳のブルーノと仲良くなる。 一人は都…
『キャンバス』サンティアゴ・パハーレス/訳:木村榮一キャンバス作者:サンティアーゴ ・パハーレス発売日: 2011/12/20メディア: 単行本 木村榮一さんの翻訳とあとがきや解説がすごく好きで、翻訳者さんで読む本を選んでいたときに出会ったこの本『キャンバ…
ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)作者:アンドレイ・クルコフ発売日: 2004/09/29メディア: ペーパーバック アンドレイ・クルコフはウクライナの作家である。言語はロシア語。 《夜のキッチン。真っ暗だ。ただの停電だろう。暗闇の中でペンギンのミー…
カモメに飛ぶことを教えた猫(改版) (白水Uブックス)作者:ルイス・セプルベダ発売日: 2019/03/27メディア: 新書 私は、この本にはとても思い入れがある。初めてこの小説に出合ったのは10年以上も前、イタリア語版だった。一緒に勉強していた友人が旅行に行…
くろは おうさま作者:メネナ・コティン発売日: 2019/11/16メディア: 単行本「トマスが いっていたよ。きいろは からし。ぴりりと からいけど、ヒヨコの はねみたいに ふわふわ」「あかは イチゴみたいに すっぱくて、スイカみたいに あまい。だけど すりむい…
Helado de papas?/ Ice Cream of potatoes?作者:Ichikawa, Satomi発売日: 2009/10/01メディア: ペーパーバックたくさんのアルパカと暮らすルチョは、毎朝パパと飼い犬のチャスキと一緒にアルパカたちに草を食べさせに山に出かけていきます。山の暮らしは電気…
ペドロの作文作者:アントニオ スカルメタメディア: 大型本チリの軍事独裁政権という、日本の子供たちにとってはなかなか理解が難しいテーマの絵本なのですが、主人公のペドロもそれがどういうことなのかわかっていません。 ペドロの両親は、夜になるとラジオ…